サンマリン宮崎
今、宮崎空港にいる。
格安航空券を買ったのだが、離陸が30分遅れになっているという ので、 宮崎空港で時間潰しにアイスコーヒーをのんでいるというわけだ。
宮崎には、サーフィンだ。
お倉が浜と呼ばれる県内でも有数のサーフスポットで、 台風明けから一週間、とても波が良かった。
宮崎は太陽が強く、日焼けもヒリヒリ痛いほどだ。気温も33度と 高温だったが、ジメジメしていないせいか、 歩いても汗ばんだりしないほど乾いていた。
カラカラの日照りにより、 軽度の火傷ではないかと思うくらい日焼けした。
宿泊した旅館で会った大分在住で男と話したのだが、 大分とは比べ物にならないほど宮崎は太陽が照っていて、 運転していると陽に当たる右のもみあげだけ異常に伸びたと言って いた。
こんなに気候も温暖で過ごしやすく、 さぞかし住み心地もいいのだろうと思っているのだが、 宮崎は全国で県ごとの自殺率が3位らしい。
もちろん、毎年推移していくランキングだから上下はするものの、 毎年上位にランクされている。
何故なんだ。こんなにも温暖で素晴らしい気候の県なのに!
だが、温暖で日差しの強い宮崎も、 街に出てみると閉鎖的で無機質さが際立った。
音も光も少ない街で、平凡さが際立った街。
そこに強い刺激の太陽とまったりとした日常が流れていた。
長嶋茂雄が、宮崎の野球場をサンマリンスタジアムと名付けていたが、何とまぁ率直で言い得て妙だ。サンとマリンが際立ってる街だ。
ジャック・ジョンソンやブルーノ・ マーズが流れている街でもなく、
かといってサザンオールスターズが流れているような街でもない。
何かと言えば、そうだ、デヴ・ハインズ、いや、Blood Orangeだ。
Blood OrangeのFreetown Soundを聴きながら、宮崎の市街地を歩くのは悪くない。
https://open.spotify.com/album/3Z2XUjgVj5ZkCGpU7b2qtY?si=wl2FiwbrSYiUutPdxp_rSg
無機質な温暖さにとても似合う声とサウンドだ。
宮崎は、また行きたい街だ。